星種族合成モデルBC2003において、様々な星形成史をもつ銀河モデルを作成する

星種族合成モデルBC2003において、様々な星形成史をもつ銀河モデルを作成する

 

前回はSSPモデルに対するスペクトルを出力しましたが、実際の銀河では、Constant SFなどをはじめとする様々な星形成史をもっていることが考えられており、BC03でもそれらの星形成史を再現することができるようになっています。

 

前回同様「src」ディレクトリに入ると、(tcshやらsourceしとかないと動かないですよ)

csp_galaxev

という実行ファイルがあります。

 

これを実行すると、まずモデルが聞かれるので、解凍しておいた欲しい金属量のモデル「◯◯.ised」を入れます。

すると、ダストを入れますか?

と聞かれる。本来はその銀河のダスト吸収を考えるべきなのだが、BC03に含まれているダスト吸収はあまり使われていないので、「N」を打ち込む。

(ダスト吸収が必要な場合は、スペクトルを作った後Calzetti lawを使う)

次に、作る星形成史のモデルを選ぶ。

 Choose SFR: 0 = SSP (Delta Burst = zero length burst)

             1 = Exponential (enter Tau)

            -1 = Exponential (enter mu_SFR parameter)

             2 = Single Burst of finite length

             3 = Constant

             4 = Delayed

             5 = Linearly decreasing

             6 = Read SFR(t) from ASCII file

となっているので、欲しい数字を入れる。

入れたものによって次が異なるが、例えば、Constant SFを考えて「3」を入力した場合は、次に、SFRがMsun/yr単位で聞かれる

その後、その星形成活動を何年行うかを入力する。

最後に、出力ファイル名を入れると、SSPモデルを積分して得られたConstant SFモデル(あるSFRをもつ銀河が◯◯Gyr生きた)が得られる。

 

その銀河のあるタイミングでのスペクトルは、

galaxevpl

で得られる。